「ジムに行ってカッコいい身体を手に入れたい!」
「ジムに行って美しい身体を手に入れたい!」
そう思う男女はとても多いだろう。

しかしジムの入会1年後の退会率は90%だ。
9割の人が1年以内に挫折してしまうのだ。

これはダラしないから続かないのではない。
『習慣化させる戦略』が無いから続かないのだ!

本書ではジムに特化した習慣化するメソッドをチェックリストとして用意した。

箇条書きでシンプルにチェックリストを作った。
本書を実行すればジムに行く習慣を戦略的に作ることができる!

難しいことは書いていない。頑張らない戦略もあるのだから。
初心者は頑張り過ぎてしまう傾向がある。

このチェックリストを実行し、戦略的に筋トレを一生の趣味にしていこう!!!

「1年で96.3%」。
この数字は、いったい何でしょうか。

実は、筋トレを挫折してしまう人の割合です。
逆にいうと、筋トレを始め、1年間続けられる人はたったの3.7%しかいないのです(Sperandeiによる2016年の調査結果)。

まず知っていただきたいのは、筋トレが続かないのは普通だということ。
やる気や忍耐力だけで筋トレを続けられる人は、なかなかいません。かくいう私も、筋トレを何度も挫折してきました。

私が初めて筋トレをしたのは16歳、高校2年生のころ。
ガリガリの体型を変えようと、通販でダンベルセットを買ったのがスタートです。しかしすぐに飽きてしまい、1ヶ月も経たないうちに、ダンベルは部屋の隅でホコリをかぶるようになりました。

次は23歳、大学院生のころ。
就職活動が終わり、時間ができたのでスポーツジムに通い始めました。それなりに続き、少しだけ筋肉もつきましたが、結局3ヶ月で退会。

そして結婚直後の28歳のころ。
高校時代に買ったダンベルを使って筋トレを再開しましたが、たまに思いつきでやる程度。とても「筋トレを続けている」という状態ではありませんでした。

飽き性で集中力がなく、筋トレがなかなか続かない。
「自分には忍耐力も継続力もなく、何かを続ける才能がない」
そう思い込んでいました。
しかしその後、子供が産まれて引っ越した30歳のころに、最大の転機が訪れました。
ここで「あること」を実践し、筋トレのやり方を変えたところ、1週間続き、1ヶ月続き、1年続き…気がつくと、本書執筆時点で2年以上も筋トレが続いていました。

さらに、昔の私にとって、筋トレとは辛く、イヤイヤやるものでした。
しかし、少しやり方を変えるだけで、筋トレが「楽しくて、次が待ち遠しいもの」に変わりました。
もちろん筋トレなので「キツい」と感じることはありますが、「筋トレが辛い、やりたくない」と感じることが全くなくなったのです。

本書では、何度も筋トレを挫折した飽き性の私が、筋トレを習慣化できた方法について詳しく紹介していきます。

『筋トレを続ける方法って言っても、結局はただの精神論でしょ?』
と思ったあなた。

むしろ、本書はその真逆です。
本書では、
「自分を信じろ!」「あなたならできる!」「成功に向かって突き進め!」
といった、あなたを励ますキレイな言葉はまったく出てきません。

本書は、アメリカのベストセラー作家であり、イェール大学法学博士であるDaniel Pink氏が提唱する「モチベーション3.0」という理論をベースとしています。
「モチベーション3.0」は「持続する”やる気”をいかに引き出すか?」を題材としたビジネス向けの理論ですが、筋トレを続ける方法にも応用できる部分が多くあります。

特に意外なのが、
「筋トレを3ヶ月間続ける方法」と
「筋トレを1年間続ける方法」は、全く違うということ。

その答えは、第二章と第三章で詳しくお伝えしていきます。

筋トレを続けたいが、なかなか続かない。
自分には何かを続ける才能がない。

そんな方でも、本書の内容を実践すれば、「絶対に」筋トレを続けられるようになります。
特に運動ができるわけでもなく、何度も挫折を味わった私でも、本書で紹介する方法により、簡単に筋トレを続けることができたのです。

継続的に筋トレをすると、明らかに体型が変わります。
痩せ形から筋肉質な体になり、常に最高の体調をキープできるようになりました。
そして、飽き性の自分がここまで継続して結果を出せたことで、自信が持てるようになりました。

本書が、私と同じような悩みを持つ人の手助けになれば幸いです。

第一章 筋トレが続かない理由

・生物は、エネルギーを節約したい
・筋トレは、続かないのが普通
・筋トレ自体がとにかく辛い
・「辛い筋トレ」と「キツい筋トレ」の違いとは?
・【コラム】筋トレが1年間続く人は3.7%

第二章 筋トレを3ヶ月続ける方法

・3ヶ月で「できること」「できないこと」をまず知る
・「筋力=筋肉量」ではない
・筋トレを継続している人と、全くしていない人の違い
・筋トレ開始3ヶ月間の反応:眠っている筋繊維がオンに
・筋トレ開始4ヶ月目以降の反応:筋繊維が太くなる
・筋肥大に時間がかかるのはなぜ?
・筋トレを3ヶ月間続ける方法
・ポイント①:記録の伸びを楽しむ!
・ポイント②:体型・体重の変化を気にしない
・【コラム】運動音痴のあなた。筋トレの才能があります!

第三章 筋トレを1年間続ける方法

・4ヶ月目以降、記録は伸びにくくなる
・4ヶ月目以降の楽しみ方:体型の変化を楽しむ
・「初心者ボーナス」を利用する
・体型別の体重目標
・【コラム】筋トレの適齢期とは?

第四章 筋トレを続けるための小ワザ5選

・①続けるメリットを知る
・②日常生活に取り込む
・③日常生活から切り離す
・④筋トレの時間を決める
・⑤回数をかけない
・【コラム】筋トレによって得られたもの

第五章 筋トレはジムか?自宅か?

・共通するポイントは「お金をかける」こと
・スポーツジムのメリット
・ホームジムのメリット
・ホームジムで必要な器具
・スポーツジムで筋トレすべき人
・自宅で筋トレすべき人
・【コラム】私のホームジム変遷

第六章 「続けられる」筋トレメニュー

・まず、どこを鍛えるか?
・重量の設定
・慣れてからも、最初は軽めで
・胸のトレーニング
・脚のトレーニング
・背中のトレーニング
・その他部位のトレーニング
・【コラム】タンパク質は一日にどれぐらい必要?